この魔ぬけの輪(みむめも人形:ひとがた)を使った祈願は、これまでに積もり溜まった、あなたの中にある
悪しきもの(魔)を抜き取り、そして、その魔との縁を断ち切るための、お呪い(おまじない;呪術)です。
悪しきものは、いろいろあります。それらは、心の魔でもあります。
ご返納・ご返送下されば、当神社の御神火でお焚き上げします。
あなたに積もり溜まった魔(罪・穢れ・災禍など 悪しきもの)は、6日間をかけて、夜寝ている間 に「魔ぬけの輪」(みむめも人形)に移ります。 すなわち、みむめも人形が、あなたの身代わりと なって、あなたから魔を抜き取って(吸い取って) くれます。 その「魔ぬけの輪」の輪を切ることによって、 魔との縁(円;輪)を断ち切ることになります。 |
それは、「ま・み・む・め・も」から、「ま(魔)」を抜いたのが、「み・む・め・も」だからです。
「み・む・め・も」= 魔抜け(まぬけ)を意味しています。
でも、、単に言葉遊びしている訳ではないんです。
私たちは、日々の生活の中で、知らず知らずのうちに、魔(罪・穢れ・災禍などの悪しきもの;邪気)
の影響を受けてしまい、それが積もり溜まっていってしまいます。
でも、その影響を受けにくくする、あるいは、影響を受けたとしても、その魔を抜きやすくすることの
できる方法があります。
それは、心を使う方法です。
”魔”というのは”心の魔”でもあるだけに、最後はやっぱり、あなたの「心」なんです。
普段からの「心掛け」「心のありよう」が大事であり、「み・む・め・も」は、それを表しています。
【 み 】 ・・・ 身を清め → 自分や身の周りを清浄にしておく
【 む 】 ・・・ 無の我へ → 我よ我よと自分のことばかり言わない
【 め 】 ・・・ 恵みに感謝 → 今、有るものに意識を向け感謝を見い出す
【 も 】 ・・・ 萌ゆる心で → 自分が好きなことを情熱をもって行う
実は、もう1つあります。
魔ぬけ、という言葉は、まぬけ(間ぬけ)に聞こえますよね。
これって、まぬけだよね~、なんか笑えよるね~ って。
・・そうです、「笑い・ユーモア」なんです。
その凄い力、あなどるなかれ。
どんなときも、、
いや、逆につらいときこそ、
そんなもの、思いっきり笑い飛ばしてやりましょう。
古来より、紙(半紙や奉書紙)を人の形に切った ものを人形(ひとがた)(形代:かたしろ)とし、 自分の罪・穢れをその人形に移して、自分の 身代わりに水へ流したり火で焚き上げることで、 その罪・穢れを祓い、厄災除けとしていました。 魔ぬけの輪の、みむめも、と書かれた部分は、 人形として形作られています。中央で括った 水引の紐は、人が両手を広げたようになって います。ちなみに、紙の白色、水引の朱色は、 魔除けの色でもあります。 |
元々、茅の輪は、蘇民将来がスサノオノミコト より授かった、疫病などから身を守る厄災除け のお守りでした。また、茅の葉は切れることか ら、魔を切り裂く霊力があるとされています。 魔ぬけの輪は、当神社の御神域に生えている、 ヤハズススキ(矢筈薄)という茅の葉を用いて 作っています。自生が少ない希少な茅です。 この茅の葉には、矢羽の形をした白い斑が入って います(矢羽ススキともいう)。矢羽は、破魔矢 に通じ、魔を破り祓い除ける呪力があるとされて いることから、茅の輪だけでも、二重三重に魔を 抜く力が込められていることになります。 |
左の絵をじーっと見てみてください。 何に見えますか? これは、み・む・め・も、の4文字を組み合わせ、 人の顔を描いたものです。魔を抜く力を持った魔 抜けの顔、みむめも顔です。 さらに、この顔、あっかんべー、と舌を出してい ますが、古来より、舌出しは、魔を脅かして追い 出す魔除けの意味があります。 |
茅の輪には、全周、麻紐が巻かれています。 麻は、太古の昔から、邪気を祓い魔を除ける 強い霊力を持った聖なる植物とされており、 神社(神道)における祭祀・神事に広く用いら れてきました。 |
◆言霊と同じように、数には数霊(かずたま)があります。古来より、6という数自体に魔除けの霊力があるとされています。
◆6=3+3であり、陰・陽を表す2つの三角形が合体してなる「六芒星」も、魔除けの印として世界中で使われています。6は、陰・陽のバランスと安定をもたらす霊数でもあります。
◆また、6のつく日に吊るす魔除けあじさい守りの場合と同じく、6は新しい芽生えと繁栄を意味する縁起良い数※であり、魔を抜き新しく生まれ変わったあなたに、さらなる成功と繁栄をもたらしてくれます。
(※6が2つ重なる6月6日は、二十四節季における芒種の日;新しい生命を育む種をまく縁起良い日)
ところで、”円”という字を真ん中で縦に切ると(円:縁を切ると)、6という字が2つできませんか?
こじつけかもしれませんが、、私にはそう見えてしまうんです。。
なので、縁を切る数字を6としました。
・・人によっては、6じゃなくて9(苦)という字ができるじゃないか、と思ってしまうかもしれませんが、その9の字を逆さにすると6の字になることから、苦を逆にする、苦しみを逆にして喜びに変える数が6
であると考えれば良いのではないでしょうか。
ちなみに、陰陽思想で9は最も大きな奇数であり、縁起の良い最強の陽数となります。
(その9が2つ重なる9月9日は重陽の節句)
このように、「魔ぬけの輪」には、魔を抜くための秘力が多く込められています。
み・む・め・も、の心掛けを大事にしつつ、魔ぬけの輪で魔抜け祈願をすれば、
願意神に通じ、その願いは叶えられることでしょう。
若狭野天満神社(魔除け天神)
兵庫県相生市若狭野町野々1190
TEL 0791-28-0041
FAX 0791-28-0047
ご注文は、確実を期すため、
FAXにてお願い致します。
そもそも、起こる出来事に良いも悪いもない。
これは良い事、これは悪い事だと、勝手に決めつけて一喜一憂するのはいつも人間、自分。
それと同じで、本当は、神様の眼からすれば、あなたに繋がる全ての縁は、
この現世で、あなたの魂を育むための贈り物かもしれない。
あなたへの縁を、悪縁にするのも、良縁にするのも、やはりあなた次第。あなたの、心。
自分 = 世界。
あなたは、世界から虐げられる被害者ではない。 あなたこそが、この世界の主。
どうか、それを、忘れないでほしい。
魔を抜くために、、心の魔を祓うために、、その、無限の力を得るために。
でももちろん、分かります、人の心は揺れ動きます。 わたしも、そうです。
だからこそ、神社があり、お守りがあるんです。 こういう、魔ぬけの輪があるんです。
一人で背負わなくてもいい、一人で苦しまなくてもいい、
助けを求めれば、いい。
大丈夫、ちゃんと神様は見てくれています。
あなたは、この世界にとって、大切な、大切な、存在だから。
・・あ、 大事なことを一つ言い忘れてました。
これは、なかなか、できないことだと思います、、でも、
縁を切ろうとしているその ” 魔 ” に対し、忌み嫌って単に排除しようとするのではなく、
「あなたにも、幸あらんことを」とか、「気づきを、ありがとう」って、
そんな、「慈悲」や「感謝」の気持ちを、
心のどこかに持っていてほしいと思います。
魔除け天神の御祭神、菅原道真公は、もともと、日本三大怨霊と呼ばれた恐ろしい神様です。
でも、その恐ろしい怒りや憎しみが、慈悲や感謝へと変わるとき、
そこには、もの凄い力(御神霊力) が生じるのです。
神様は、その力で、私たちを見守って下さっています。
ですので、あなたのその慈悲や感謝の気持ちは、
そのまま、神様からの強力なご加護となります。
自分 = 世界 なんですから。